リストの引用について

サイトが落ち着くまでは、引用可能タグのあるページをのぞき、このサイトのリストは引用不可とさせていただきます。参考程度にご利用ください。

 

画像・リストの利用は個人的利用については自由ですが、出版物その他に使用する際、他のウェブサイトに転載を希望する際はサイト管理人まで必ず連絡をいただきますよう、お願いいたします。

 

引用可能タグ
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リストの種類

まず、このサイトのリストには2つの種類があります。現在、順次シノニムリストつきリストに更新しています。

 

① 簡易リスト

 

 シノニムリストのない、現在いる種のみのリストです。似たようなものに「日本産昆虫総目録」があります。現状の種を知る上で便利です。順次、次のシノニムリストつきリストにしていく予定です。

 

② シノニムリストつきリスト

 

 過去にシノニムになったものを含めた詳細なリストです。過去の文献を調べる際には圧倒的に便利です。もしも、調べたい種の名前がリストで見つからないときは、シノニムリストにないか調べてみてください。

 

 後者の読み方を下記に紹介します。

リストの読み方

下記のリストの一部を基に、説明を行います。ボールドになっている名称が現在使用されている学名です。

 

① Atanycolus Förster, 1862

      ② Coelobracon Thomson, 1892

      ② Melanobracon Ashmead, 1900

      ② Atanycolidea Viereck, 1912

  ③ initiator (Fabricius, 1793) (Ichneumon) キタカミキリコマユバチ

        ④ flaviceps Ivanov, 1896

        ④ mongolicus Telenga, 1936

  ③ ivanowi (Kokujev, 1898) (Vipio)

        ④ sculpturatus (Thomson, 1892) (Bracon)  [homonym]

        ④ signatus Szépligeti, 1901

 

① 属名とその記載者である。属名の後に()でかこまれた名称がある場合、それは亜属である。この場合Förster1862年に公表した論文にあたれば、属の記載を見ることができる。もし文献と比べて属名のスペルが間違えている場合や、名称に問題がある場合は、国際動物命名規約に基づき必要な手続きを行う。

 

② 属のシノニムリストである。いずれもFörsterが記載した年よりも新しいことに注目していただきたい。同じ分類単位(種や属など:タクソンという)に対し複数の名称が付けられた場合、最も古い名称が有効となるのである。しかしながら、この事はは後にそのグループの見直しを行う過程で判明することが多く、時に文献によってはシノニムとなった属名を採用していることがある。このリストはそれらを調べる際に役に立つ(同じことは④の種のシノニムリストにも有効)。

 

③ 種小名および記載者と記載年である。記載者と記載年が()で囲まれている時は所属が記載以降変更されていることを示す。この目録ではYu, Acterberg & Horstmann (2005)のカタログに従い、その場合は後ろに()で原記載時の属名を記してある。つまりAtanycolus initiatorの原記載を調べる場合、Fabricius1793年に出した論文にあたり、Ichneumon initiatorを探すのである。種小名の語尾は、属の所属変更の際に、しばしば単語の男性、女性の変更により変化することがある。

 

④ 種小名のシノニムリストである先のAtanycolus initiatorの場合、IvanovTelengaが記載した種(flavicepsmongolicus)はinitiatorと同じ種ということになる(見直しの際に実は別種であったということもある、念のため)。付け加えるならば、両名は属の同定は正確に出来ていたということが読み取れる。記載が古くて、入手が難しい、もしくは内容が不十分にである場合、シノニムになったこれらの種の記載に当たると、より詳細な情報が手に入ることがある。

 なお、homonym(ホモニム)とは、すでにその名称が他に使用されており、重複した場合に用いられ、新しいほうが無効となる。Atanycolus ivanowiの記載年がsculpturatusよりも新しいのに有効であるのは、その為である。

 

その他の凡例

・ sp. とあるものは、管理者が把握している範囲での未同定種もしくは未記載種になります。

・ 種名にリンクが貼ってある種は姉妹サイト「Image Database of Parasitoid wasps」に画像が掲載されている種です。リンクを選択するとIDPWに飛びます。

・ 基亜種(原名亜種)のみが国内にいる場合は亜種小名を省略しています。ただし、同一種の基亜種と別の亜種、複数の亜種が国内に分布している際は亜種小名まで記入しています。

 

例)亜種小名の省略

Diplazon Nees, 1819

tetragonus (Thunberg, 1822) (Ichneumon) 亜種小名省略

海外には別の亜種がいるが、国内には基亜種しか分布していない(記録がない)。

 

例)亜種小名を省略せず表記

Woldstedtius Carlson, 1979

flavolineatus flavolineatus (Gravenhorst, 1829) (Bassus) 亜種1(基亜種)

       bimaculatus (Holmgren, 1858) (Bassus)

       interruptus (Holmgren, 1858) (Bassus)

       agilis (Cresson, 1868) (Bassus)

       frontalis (Cresson, 1868) (Bassus) [homonym]

       junctus (Provancher, 1883) (Mesoleius)

 flavolineatus kuroashii (Uchida, 1957) (Homocidus) 亜種2

 

 

同定の為の資料 という表示について

 リスト中で、(同定の為の資料: 業績***)とあるものは、管理人の行った報告において、日本語で同定の為の情報を載せているものです。資料が必要な場合はPDFを送付いたしますので、お気軽にご連絡下さい。