CHARMONTINAE van Achterberg, 1979

(=Charmontini of Homolobinae or Zelinae)

オナガコンボウコマユバチ Charmon extensor (Linnaeus,1758)
オナガコンボウコマユバチ Charmon extensor (Linnaeus,1758)

[他の亜科との区別に用いる形態Non-Cyclostome

 中型のコマユバチ。体はスレンダー。内向大腮。前翅は翅脈r-mを欠く。後頭隆起線は背方で減少する。後翅は翅脈2a’を有する。触角は長い。少なくとも日本産種は長い産卵管を有する。

 上唇は凹まず、大抵彫刻され、時折大腮の下に隠れる。後翅翅脈m-cuは大抵欠く。後体節第2背板の気門はほぼ常に側背板に存在する。後体節は第23節の間で曲がらない。

主な生態 

 鱗翅目幼虫の内部寄生性飼い殺し型寄生蜂。灯火に良く飛来するため、夜行性と考えられる。

同定の際の注意

 ヒゲナガコマユバチ亜科と一見すると似ているほか、ヒメバチ科に誤同定されていることがある。

(上記解説中の翅に関する名称はSharkey, 1993に従っています)

 2属が知られ、日本にはCharmon属のみが産している。新大陸に産するCharmontia属とは、下唇肢の第3節は欠くか、第2節よりも明らかに短い点、前翅の1st. discal cellは(半ば)柄を持つ点、小盾板は後方中央で無点刻な点、後体節第1背板は比較的頑丈で、先端幅の2倍以下である点などで区別される。

 外見的にはヒゲナガコマユバチ亜科やOrgilinaeに似るが、系統的には異なるグループである。

形質

ヒゲナガコマユバチ

亜科

Charmontinae

ホソバネコマユバチ

亜科

後脚第二転節のトゲ あり(複数) なし なし
前翅翅脈r-mの有無 あり なし あり

日本産既知種のリスト(2021年版)

 

Charmon Haliday, 1833

     Provancheria Ashmead, 1900

     Cyclocormus Cameron, 1911

 extensor (Linnaeus, 1758) (Ichneumon) オナガコンボウコマユバチ

       gracilis (Provancher, 1880) (Eubadizon)

       hungaricus (Kiss, 1927) (Calyptus)

       striatus (Shestakov, 1940) (Eubadizon)