CYLLOCERIINAE Wahl, 1990 ホソヒメバチ亜科

Cylloceria sp. A (female)
Cylloceria sp. A (female)
Cylloceria sp. B (male) 矢印付近に三日月型の窪みをもつ
Cylloceria sp. B (male) 矢印付近に三日月型の窪みをもつ
Cylloceria sp. C
Cylloceria sp. C

他の亜科との区別に用いる形態]

小型から中型のヒメバチで、やや細身だが体は頑丈。頭盾は溝によって顔面と分けられ、基部方が隆起し、残りの部分は弱く凹み、前縁は単純か、切り詰められる。大腮は頑丈で、2歯を持つ。♂の触角中央やや基部よりは、単純が、弱い、やや丸い深い切れ込みがある。前翅は鏡胞を持つが、開く。後体節第1背板はglymmaを持ち、気門は中央より前方に存在する。産卵管は多くの種で後脚脛節のおよそ2倍の長さで、上方にカーブし、先端背面に切れ込みがある(無い種もある)。体色は殆どの種で黒色。

[主な生態]

Cylloceria属において、ガガンボに内部飼い殺し型寄生をした例が報告されているが、国内では記録は無い。一般に山地の湿った沢筋に多く、ガガンボが多い環境で得られることが多いので、国内でも同様の生態であると考えられる。おそらく未記載種であると思われる。海岸で得られた種も存在する。

[同定の際の注意]

ウスマルヒメバチ亜科とヒラタヒメバチ亜科に似たような種がいる。識別はなれないと難しい。産卵管が乾燥標本では不規則な方向によく曲がることと、先端の形状がいい目安となるが、Cylloceria属においては♂触角鞭節基部方の三日月状の窪みもまたわかりやすい特徴である。

 日本から得られる種の大半はCylloceria属であり、Allomacrus属とRossemia属は極めて稀。既知種アイノホソヒメバチは確認した範囲では国内では北海道のみで得られており、本州の種は全て未記載種である。

属への検索表

(Wahl & Gauld (1998) に基づく)

1.大腮は強くねじれ、下の歯は内側に曲がる。その為、外見上大腮は1歯に見える。頭盾は強く隆起する。

・・・Rossemia属 (= Sweaterella属)

‐.大腮はねじれず、先端は明瞭に2歯を持つ。頭盾はより平ら。

・・・2

2.後体節第1背板は明瞭な側方縦「隆起線」を欠き、あっても「隆起による縁」程度。頭盾は灰褐色~黒色。

・・・Cylloceria

‐.後体節第1背板は明瞭な側方縦「隆起線」を持つ。頭盾は黄色。

・・・Allomacrus

日本産種のリスト

 

Allomacrus Förster, 1869

 sp.

 

Cylloceria Schiødte, 1868

   Chalinoceras Ratzeburg, 1852

   Asphragis Förster, 1869

 aino (Uchida, 1928) (Lampronota) アイノホソヒメバチ 

 

多数の未記載種が存在する。

 

Rossemia Humala, 1997

   Sweaterella Wahl & Gauld, 1998

 longithorax Humala, 1997 シャーキーホソヒメバチ

   sharkeyi (Wahl & Gauld, 1998) (Sweaterella)