STILBOPINAE Townes & Townes, 1949

チビマルヒメバチ亜科 

アジアチビマルヒメバチ Stilbops kunashiricus Kasparyan, 1999
アジアチビマルヒメバチ Stilbops kunashiricus Kasparyan, 1999
ニホンチビマルヒメバチ Stilbops japonicus Watanabe & Maeto, 2012
ニホンチビマルヒメバチ Stilbops japonicus Watanabe & Maeto, 2012

他の亜科との区別に用いる形態

小型~中型のヒメバチ。頭盾は大抵平らで、光沢が強い。前伸腹節は様々な隆起線を有し、しばしば小室を有する。前翅は鏡胞を有する。後体節第1背板はやや頑丈~頑丈で、気門は節の中央より前方に存在し、大抵明瞭な中央背方隆起線を有する。産卵管は後体節の先端を明瞭に超え(大抵後脚脛節の長さよりは細い)、先端方にむけてなだらかに細くなり、特別な構造を持たない(Stilbops属)か、背面先端方に数個の鋸歯を持つ(Panteles属)。中体節は黒色。後体節は黒色で狭く~広く赤褐色みを帯びる種も多い。

主な生態 

森林とその周辺で得られることが多い。ヒゲナガガやマガリガといった小蛾類に内部寄生する飼い殺し単寄生者。Stilbops属では寄主の卵に産卵し、寄主の蛹から羽化することが報告されている。

同定の際の注意  

ウスマルヒメバチ亜科Atrophini族に似るが、前伸腹節に縦に走る隆起線を有すること(ウスマルヒメバチでは欠く)と、産卵管の先端背方に切れ込みを欠く(ウスマルヒメバチ亜科では切れ込みを有する)ことで識別できる。♂の同定は難しく、ウスマルヒメバチ亜科、マルヒメバチ亜科、ヒラタヒメバチ亜科と紛らわしい。雌雄の形態差は比較的少ないため、♀をしっかり同定してから比較することを推奨する。

日本産の属への検索表

1.後体節第1背板の長さは幅の1.0倍。産卵管はやや長く、後脚脛節の長さの1.5倍以上で、先端背方に鋸歯上の微小な突起を複数有する。国内では極めて稀。

・・・Panteles

―.後体節第1背板の長さは幅の2.0倍前後。産卵管はやや短く、後脚脛節の長さの1.0倍以下で、先端背方は切れ込みや微小な突起を欠く。比較的よく得られる。

・・・Stilbops

日本産種のリスト

 

Panteles Förster, 1869

 areolaris Kasparyan, 1999 キョクトウチビマルヒメバチ

 

Stilbops (Stilbops) Förster, 1869

  Aphanoroptrum Förster, 1869

  Aphanoroptra Thomson, 1877

  Aphanorrhoptrum Dalla Torre, 1901

  Eritrachynus Schmiedeknecht, 1913

 auster Watanabe & Maeto, 2012 リュウキュウチビマルヒメバチ
 cavigena Kasparyan, 1984 ホオナガチビマルヒメバチ
 coeloclypeus Watanabe & Maeto, 2012  クロチビマルヒメバチ
 ezoensis Watanabe & Maeto, 2012  エゾチビマルヒメバチ
 femoralis Kasparyan, 1999 カスパリヤンチビマルヒメバチ
 japonicus Watanabe & Maeto, 2012  ニホンチビマルヒメバチ
 kunashiricus Kasparyan, 1999  アジアチビマルヒメバチ
 mandibularis Kasparyan, 1999 コブチビマルヒメバチ
 michinokuensis Watanabe & Maeto, 2012 ミチノクチビマルヒメバチ
 montanus Watanabe & Maeto, 2012 ミヤマチビマルヒメバチ
 orientalis Kasparyan, 1984 トウヨウチビマルヒメバチ